西部編風中世編(サンダウン版中世編) のバックアップ(No.3)
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- 1 (2005-08-18 (木) 07:08:01)
- 2 (2005-12-20 (火) 22:32:01)
- 3 (2005-12-20 (火) 22:32:01)
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自分が中世編の主人公だったらどうなってたと思うか、詳しく話してみてくれ
という質問に対しサンダウンが語った西部編風中世編。 73で?を語ったところ続きを希望する声が多数上がり、完走まで7回にわけて連載、1000で見事に完結してくれた。ひとつの伝説である。
その後避難所(【TX】残念だが俺はウソはつかねえ。【ジターバグ】)にてまとめらたので、そちらから引用。
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? ※ルクレチア武術大会決勝(私VSマッド) マッド 「今度こそテメエと決着を付ける…手加減しねえぜ」 ↓ 大臣(マスター)「サンダウン・キッドの勝ち!」 マッド 「バ…バカに…しやがって…なぜ…いつも俺を殺らねえ…(気絶)」 私 「………」 ↓ 大臣(マスター)「ではサンダウン 前へ!」 王(保安官) 「よくやった サンダウン!」 王(保安官) 「ではサンダウンには我が娘アニーに求婚するけんりを あたえる!」 アニー 「えー!!ぜんっぜん、きいてないわよ!! ていうか、かってにきめないでよ!」 私 「何というか…光栄の至りではあるが…私も辞退させてもらう」 王(保安官) 「な…っ、し…しかし…ルクレチアの王となる者には 強力な勇者こそふさわしい。おぬしをおいては…」 ↓ ※協議の末、準優勝のマッドに求婚権は繰り下げに、 しかしあくまで求婚権、結果、見事にふられる。 ↓
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? 王(保安官)「ウムム…あのはねかえりめ…一体いつになれば結婚するのだ… と…な、なんだ…?!ウワァッ!」※王、モンスターにさらわれる ↓ ※翌日、武術大会ファイナリストのサンダウン、マッドドッグが王宮に呼び出される アニー 「昨日の晩パパが魔王にさらわれたの。ねえあんたたち、 魔王山に行ってパパを助け出してきてくれないかい?」 私 「とてつもないことを簡単に言ってくれる…。しかも私とマッドの二人だけで? …この国には軍もあるだろう、自殺行為としか思えませぬが…」 アニー 「もし無事に助け出してくれたら…王国の金を…お礼として支払うわ。」 私 「…人の話を聞いているのか?」
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マッド「しかたねえ…女にたのまれちゃあ断れねえ。 キッド!勝負はしばらくおあずけだ。その魔王ってヤツをかたづけてからな!」 私 「…お前もだ。なぜ勝手に話を進める。お前は女の頼みならどんなことでもできるのか?」 マッド「そうときまったら、こうしちゃいられねえ。俺とキッドで装備を整える!さっそく とっかかろうぜ!道具探しに手間どっちゃ王様を助ける時間もなくなっちまう!」 私 「…いつ決まったのだ。おまえたちは都合のいいこと以外は耳に入らないのか…?」 ↓
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※結局、マッドによって強引に王救出に付き合わされることになったサンダウン 大臣(マスター)「この王国の名はサクセズ王国。サクセズとは、サクセス……つまり成功だ。 ひとむかし前は この国もゴールドラッシュで にぎわったものだ。」 私 「…いつ、誰がそんなことを訊いた?今は装備品を集めていると言っているだろう」 兵1 「たしかに あんたらは 強いけど魔王の手下は全部で150人もいる……」 私 「…だから始めに言ったはずだ!王がさらわれたのに軍は何をしている…!」 兵2 「けど 俺達の 実力じゃかえって足手まといさ……」 私 「…おまえたちは本当に軍隊か?」
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? ※城下町にて 私 「マッド…なんだその背中に背負った荷物は」 マッド「ア?これか?魔王討伐に役立つ武器防具をよ、 好きなの選んでいいって言うからいただいてきたのさ」 私 「だからといって 『全て』 持ってくることはないだろう、頭は大丈夫か?」 マッド「それとコイツを受け取りな。」 私 「…なんだこれは?」 マッド「こんなモンさ。」 私 「…イヤ、だからなんだこれは?」 マッド「だから、こんなモンだってんだろ!俺にもよくわかんねえんだよ! だがすげえんだぜ、あそこのオッサンがよ、話しかけるだけで、 同じセリフとタイミングでいくらでもくれんだよ」 私 「…そんな物をもらってくるな。しかもこれほど大量にあって何になる」 ↓
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※ファミリオの村にて 子供(ビリー) 「わ、サンダウン様だー!」 母(ウェイン夫人)「この子、あんたのファンなんだよ」 マッド 「おい、俺は?!準優勝のマッドドッグ様は?!」 子供(ビリー) 「バーカ、テメーとサンダウン様じゃあ、 天地の差があるってわかんないの? 第一、一回も勝ったことないんでしょ?!おめでたいヤシ (プ」 マッド 「テ、テメエ!!ガキの癖に生意気なクチききやがって…!」 母(ウェイン夫人)「ちょっと!うちの子に何すんだい!」 父(ウェイン) 「まあ、子供のいうことだから…お気になさらず」 私 「マッド…大人気ないぞ」 マッド 「ウガァー!ヌガァー!ウルセェェェ!このガキしばき倒す!」 ※老人が民家に入ってくる 老人 「…しばき倒すとは穏やかではないのう。やめなされ、お若いの」 マッド 「ア?何だテメエはッ!年寄りはひっこんでな!」 私 「ム…ッ」 ウェイン夫妻 「「あなたはッ!!!」」
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? 老人 「ホホ…わしはウラヌスじゃ。済まんのう、ワシだけ本物で。 西部編で該当する代役がおらんかったんでな」 私 「…?何を言っている?」 ウラヌス「ホ…ッ、いやすまん、コッチの話じゃよ、気にせんで下され」 マッド 「…耄碌してんな、このジジイ」 ウラヌス「聞けばおぬしら、魔王を倒しにいくと…?」 マッド 「オウ、そのとおりだぜ!」 ウラヌス「やめなされ。あれを倒せるのは選ばれし者…すなわち『勇者』のみ」 マッド 「なにをォッ!だからってこのまま世界の悪を野放しにしとけるかってんだ! このマッドドッグ!世のため人のためルクレチアのためッ! この身を粉にして魔王と戦うぜッ!」 私 「…良くそんな白々しい嘘が言えるな」 ウラヌス「そうか、おぬしの覚悟良くわかった、そこまでいうなら仕方がない、 禁断の地…魔王山への入口を開く方法を教えよう。」 私 「…納得すんの早ッ」 ↓
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※勇者の山のハッシュの小屋 ウラヌス「ハッシュー!ハーーッシュッ!ワシじゃ!ウラヌスじゃ!」 ※ハッシュがドアを開けて出てくる ハッシュ「…ハッシュだ。本物ですまない。西部編に該当する代役がいなかったのでな」 私 「…だからさっきからお前達は何を言っている?!」 ハッシュ「さっそくだが…魔王山に行くには『あれ』が必要だ……ついてこい。」 ↓ ※山頂、勇者の墓 ハッシュ「…こういったところに隠す方がむしろバレないものだ…。」 私 「…目立ちすぎだ。墓荒らしが今まで来なかったことの方がおかしい」 マッド 「そんでよ…魔王山に行くのに要るモンてなあ、いったい何だ?鍵みてえなモンかよ」 ハッシュ「違う…剣だ」
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ウラヌス「それを持つ者こそが唯一、魔王山へ入り、魔王と戦う資格のある者なのじゃ」 ハッシュ「他のどの剣にもない特別な形をしている」 マッド 「ホウ…。結構凄そうじゃねえか」 ハッシュ「……これだ」 私 「…………………………………………………………………」 マッド 「ス…スゲエ!確かにこんな剣は初めて見るぜ!丸っこい鉄の板に取っ手…こりゃまるで…」 私 「…フライパンだろう」 マッド 「どっかでみたような形だが、とんでもねえ力を秘めてるに違いねえぜ!」 私 「…ただのフライパンだ」 ウラヌス「それが伝説の勇者の剣…『ブライオン』じゃ」 私 「…『フライパン』以外の何物でもない」 ハッシュ「とにかくこのフラ…いやブライオンがあれば魔王山には入れる。私も同行しよう。ついて来い」 私 「…オイッ?!」
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? ※戦闘中 ハッシュ「イ…イカン…ぎっくり腰だ…」 ウラヌス「ゼハ…ゼハ…ワシも…もう疲れたわい。わしらはもうリタイヤじゃ。 若いもんにはついてけん。後はおぬしらで頑張ってくれ」 私 「…まだ、雑魚モンスターと三戦しかしていないだろう?!」 ハッシュ「…無理を言うな。私は二十年間、修行をサボりにサボったのだ。この鎧も重過ぎる…」 私 「…自慢げに言えることか」 ウラヌス「ワシも、もう年じゃよ。動けんわい」 私 「…お前たちはやる気があるのか?二十年前魔王を倒したのはお前たちだろう。」 ウラヌス「まだ分からんか…寄る年波じゃよッ!」 私 「…パクリ台詞でゴマかすな」 ウラヌス「そもそも中世編のワシらがいつまでもおるのがおかしいんじゃ。 さあ、後は若いおぬしらが行け!」 ↓
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※魔王山前 マッド「チッ…、結局、最終的には俺たち二人になるのかよ。まあいいぜ、 見事王国の危機を救い、姫のハートをゲットするのはこのマッドドッグ様だ!」 私 「…あの姫のことはいいかげんあきらめろ。 あんなののどこがいいのかは永久に分からんが…」 マッド「ハン!テメエみてえな愛想のねえ朴念仁に分かってたまるかってんだ、アニーの魅力がよ」 私 「朴念仁…」 マッド「それよりキッド、魔王の手下って確か150人…だよな?」 私 「……」 マッド「今考えりゃ、確かに正面から行っても、俺ら二人じゃとても勝ち目がねえ気がしてきたぜ」 私 「…今頃、何を言っている…」 ↓
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※ルクレチア城 マッド「…というワケでよ、俺たち二人じゃ、無理ってことが分かったぜ」 アニー「……!………!!(隣のイスを持ち上げ、半ギレの表情)」 マッド「ワ!…ま、待て!落ち着いてくれ!話はまだ続くんだ!」 アニー「…何よ?」 マッド「つまりだ、この国はあんたらの国だ。もともとヨソ者の俺たちだけに頼るのは ムシが良すぎやしねえか、ってことさ。 だから考えたんだよ、王国の兵隊や町人で大々的に罠を仕掛けて 奴らをおびき寄せたあと、魔王の部下達をまとめてあぼ〜んしちまうのさ。 そんかわり、魔王は俺たちがサシでやる。それでどうだ?」 アニー「…ウーン…」 ※結局、町の者や兵士に事情を説明し、城下町に 落とし穴、ロープ、火炎ビン、ダイナマイト、パチンコ、ポスター等をしかけさせた。 ↓
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※夜の城下町 私 「マッド…罠を仕掛けたはいいが…」 マッド「アン?どうした?」 私 「……ど う や っ て や つ ら を こ こ に 呼 ん だ ん だ ? 」 マッド「……ハ!簡単さ。魔王山の入り口に貼っといたのさ、こんな決闘状をな。」 『あなた達がさらった王はニセモノです。本物が欲しかったら 夜十二時ちょうどに仲間の皆で城下町まで来てね? テヘ アニー姫』 私 「…………………………………………………………。」 マッド「さすが俺!罠も仕掛け終わったし、もう完璧だぜ!」 私 「すまない…私は少しだけ泣いてもいいだろうか…」 マッド「あ?何か言ったか、キッド?」
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? 私 「そんなあからさまなウソにひっかかる連中がいるはずがないだろう。よく考えろ」 マッド「来るってったら来るんだよ!」 私 「まずありえない…」 門番 「大変だーーー!!魔王の軍勢が攻めてきたぞーーー!」 私 「――ブッ!」(コーヒーを噴き出す) マッド「ホラな、言った通りだろう、チョロいもんだぜ」 私 「本当に来るとは……。奴らはバカか?」 ※魔王の軍勢が門を破ってなだれ込んで来る。しかし、殆どが罠にひっかかり、軍団は半壊 私 「…私達はこんなバカたちと戦おうとしていたのだろうか…」
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※魔王がドラグノンに乗って空から登場 魔王(ディオ)「オラァー!出て来やがれェーッ! こんなニセモンの王をつかませやがって!本物はどこだァッ!」 王(保安官) 「おお!一ヶ月半ぶりに登場できたぞ!しかし助けてくれえー」 マッド 「……おいでなすったか!王も一緒だ!そんで、あのいかにもって感じなのが魔王かよ!」 王(保安官) 「おお!そなたたちは武術大会優勝のサンダウンと、えーと……ホ、ホットドッグ!」 マッド 「…マッドドッグだ!」 王(保安官) 「ピ…ッ、ピンチと分かっていても…こ、この乗り心地最高ー!ウハハハハー!」 私 「…私達はこんなバカを助けようとしていたのだろうか…」 魔王(ディオ)「な、何ィ〜、ってえことは…やっぱコイツが…本物の王だったのかよ」 マッド 「…ハン!残念だったな、魔王さん。悪りぃがアンタをハメさせてもらったぜ。 ハナから王のニセモノなんていねえんだよ。その王様おとなしく置いて、とっととウチへ帰りな… ってもムリだろうから…ここで俺らに出会ったがてめえの運の尽きだ。 悪りィが今日限りでくたばってもらうぜ!」 魔王(ディオ)「フ…フザけてんじゃねえッ!上等だぁ!望みどおり血祭りに上げてやるぜ!!」
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私 「あんなので本当に騙される方もどうかと思うが……まあいい、 魔王を倒すことは乗りかかった船…一気に決めよう」 マッド 「…待ちな、キッド。武術大会じゃあ、テメエにオイシイとこ持ってかれたんだ。 俺がアイツとサシでやらしてもらうぜ」 私 「………………まあ…いいが…好きにするがいい」 マッド 「よっしゃ、んじゃ、このマッド様の強さ、存分に見せ付けてやるぜ! 見てなよアニー。TXジター…、おッ……、とと…」(※石につまづいて、一歩後に踏みとどまる) ―――カチッ 私 「………何だ、今の音は?」 マッド 「さあ……、ン……?この場所……この場所は……」 私 「そこは……確か…」 私&マッド 「「 ダ イ ナ マ イ ト ………を……仕掛け……」」 ――バァァァ〜〜〜〜〜〜ン!!!!!
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マッド 「ウオォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」 (※マッドが吹っ飛んで魔王のドラグノンまで突っ込んでいく) 魔王(ディオ)「バ……バカ野郎!テメエ!」 ――ドガッ!(※ぶつかった衝撃で王だけが弾かれ、地面に落下) ――ドサッ 私 「…王!」 兵士達 「…王!ご無事で!」 魔王(ディオ)「チ…ッ、や…野郎ども!な…何イ〜?殆ど残ってねえ……チクショウッ! ここは一旦戻って態勢を立て直すぜ!それまでコイツは人質だ! 覚えてやがれ!また攻めてきてやるからな!」 私 「待て!魔王…!」 魔王(ディオ)「…何だ?」 私 「行く前にマッドの『新しいボウシ』および『新しいブーツ』を置いていけ。 はずして私が装備し直すのを忘れていた」 ――ドガッ!(※マッドと魔王が転倒)
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? ※魔王山山頂にて マッド 「何だと!?フザけんな、もういっぺん言ってみやがれ!」 ディオ 「だからよ、あのサンダウンとか言うヤロウをとっちめろ、ってんだよお。 もともとテメエはあいつを倒すために生きてきたんだろお? アイツを倒せば、テメエにも今後手は出さねえぜ?悪くねえだろ?」 マッド 「生憎だが、お断りだな。あのヤロウといつ戦うかは俺が決める。 テメエのお膳立てなんざ、よけいなお世話だぜ!」 ディオ 「…ケッ、利口じゃねえなあ、てめえもよ。俺は一応魔王なんだぜェ? 言うことを聞いてくれたら、ビッグなプレゼントをしてやろうと思ってたんだがなあ…」 マッド 「…アン?」 ディオ 「知ってるんだよお。お前…あの気の強い姫さんにベタボレなんだってえ!?」 マッド 「…ケッ!テメエに関係あるかよ!」
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ディオ 「そんで折角もらった求婚権もご当人にあっさりフラれて台無し… だったよなあ!?ヒャッハッハッハッ!」 マッド 「笑ってんじゃねえ!」 ディオ 「まあ聞けよ、それでだ、俺の出番ってことさ。サンダウンをテメエがぶっ殺したら、 代わりにアニーをテメエにベタボレ状態にしてやるぜェ?どうだ?悪くねえだろ?」 マッド 「………」 ディオ 「テメエにも、少し魔王の力を分けてやる。ライバルは倒せる、女はモノにできるで、 まさに一石二鳥の願ったりかなったりじゃねえかぁ?どうだ?」 マッド 「ウ……」
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※ルクレチア城 私 「さて…王。姫。私は魔王山へ行くことにする。現状を考えれば、 体勢を立て直さないうちに、魔王を討ったほうが合理的だからだ」 王 「そうか…少し待て。そなたに授けたい物がある」 私 「…?」 王 「私は、今までヘタにさからい王国が危険におかされるのを恐れていた。 だが…危険をおかさねば勝ちとれぬ未来もある。 サンダウン・キッド… そのバッジはおまえが持っていてくれ。この戦いが終わって…私が王の資格をとりもどすまで! これが、サクセズ王国に伝わる、『王様バッジ』だ…」 私 「…(やはり…この王はボケている…)…あ…ありがとうございます。身に余る光栄…」 王 「世界の…そしてこの王国のゆくすえ…私もそばで見届ける…兵を率いて、私も同行する!」 アニー「…そうだね!あたいもやるよ!パパも行くのに、あたしだけ、ここでのんびりしてられない!」 近衛兵「王!姫!」 ※国民の士気は王と姫の演説によって一気に高まり、王国軍総出で、魔王山へ向かうことになった。
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※魔王山前 私 「さて…アホらしくはあるが、『コレ』を使うか…」※フライパンを出す アニー「何やってんの?こんなところで料理?」 私 「……黙っていてくれ。自分でもアホらしいとは思っているが…説明のヒマは無い」 アニー「…何それ」 ※魔王山の扉が開き、全員突入。魔王の部下が大半やられているため、すんなりと頂上へ ※魔王山頂上 アニー「…結局、ほとんど素通りだったわね」 王 「さすが、わが王国の兵達だ!」 私 「‥アンタは何もしていないだろう‥‥」 王 「ところでサンダウンよ‥なぜか唐突に思い出した‥わが王国に伝わる伝説‥‥聞いたことがある‥ 『女を挟む二人の男が…禍をもたらし、どちらかが魔王となる‥いずれは必ず世界を滅ぼす』と‥」 私 「それは‥‥一体‥‥?‥‥ムッ!?」
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※物陰から男が登場 マッド 「やはり 来たか!」 アニー 「エ…!?ア、アンタは!」 王 「ブ…ブルドッグ!」 マッド 「マッドドッグだ!……て、それどこじゃねーか。俺が用事があるのは…テメエだ、キッド。」 私 「…」 マッド 「俺が‥‥ ここにいることが ふしぎそう だな」 私 「いや、たいして。」 マッド 「あの時さらわれたのは、わざとさせたんだぜ」 私 「…嘘をつけ」 マッド 「あの時俺は魔王の意図に気づいた‥‥ そのしゅんかん俺の‥‥ 今までおさえていた気持ちが爆発した! お前を出しぬいて‥‥ 俺がアニーをものにすると!」
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私 「私は最初から張り合ったつもりはないが‥‥」 マッド 「そしていかにも、そこにしかけられたワナのように、俺は魔王にさらわれた!」 私 「‥その改変はうまいな。しかし私のセリフを無視して勝手に進めるな。半ばテンプレとはいえ」 マッド 「フフフ‥‥ ハハハハハ! ヒャーッヒャッヒャアア!!」 私 「‥‥何を馬鹿笑いしている。とうとうおかしくなったか、マッド」 マッド 「おもしれえほど かんたんに ひっかかったぜ!」 私 「‥‥何にも引っかかったつもりは無いが」 マッド 「ハッシュが ぶざまにもギックリ腰になった後だったしな!」 私 「‥‥たしかにギックリ腰は無様だったな、それは同意だ」 マッド 「後は てめえを ぜつぼうの ドンぞこに つきおとすため 仲間を失ったと思わせた!」 私 「‥‥すまない、別に絶望まではしなかったんだが」 マッド 「だが‥‥ てめえは ここに来やがった!! 」 私 「それは来るだろう」
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マッド 「てめえは いつもそうやって! 俺のしてえ事を ブチこわしやがるッ!!」 私 「‥‥お前のしたかったこととは一体‥‥」 マッド 「むかしッから そうだ! 俺がどんなに どりょくしても! てめえは いつも そのひとつ 上を行っちまうッ!!」 私 「‥お前が昔から、一方的にわたしに突っかかってきただけだろう」 マッド 「あの決勝大会の時もなあッ! 俺が あの夜 どんなに 苦しんだか‥‥ てめえにッ! てめえなんかにッ!! わかられて たまるかよッ!!」 私 「お前に そのセリフは もはやジョークにしか 聞こえないぞ、マッド」 マッド 「だが‥‥俺は今迄の俺じゃあねえ‥‥今こそッ!てめえを ブッたおしッ!! てめえの引き立て役だった 過去に決別してやるッ!!」 私 「‥‥次のセリフでやっと終わりか。こうしてみると長いな」 マッド 「ル、ルセエ!さっきから、せっかく俺様の名シーンを‥‥!と、とにかく! あの世で 俺にわびやがれ キッドーーーーー!!!!!(銃を抜く)」
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アニー「あ…あぶない、キッド!」 ―――バァァン!! 一同『‥‥‥』 私「……マッド?」 ディオ 「テ…テメエ…裏切りやがった…な…」 ―――バタッ(物陰から現れ、倒れこむ) アニー「ま、魔王!?」 王 「なんと…やはりこやつのワナだったか!」 マッド 「ケ…ッ、バカヤロウ、舐めてんじゃねえぜ。はなからテメエの作戦なんかに乗る気はねえよ。 それに女ってのは…どんだけかかろうが、自分の力でモノにするもんだぜ!」
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アニー「マッド!やるじゃんアンタ!見直したよ!」 王 「こ…これで…ルクレチアに平和が…」 ――パパパパパパパッパパパッパパパッパパッ (サンダウンに999ダメージ) 私 「……!」→サンダウン:死亡 アニー「―イヤァッ!」 マッド 「キッド!」 王 「こ…これは…ハッ!ま…魔王!」 BGM:〜魔王オディオ〜 ディオ 「ゲハハハ……ナメてんのかぁ?俺は一応、魔王だぜ?あんな弾一発で死ぬと思ってンのかよぉ? ケ……ッ、俺を散々コケにしてくれたな…テメエら。 一匹たりとも生かして帰さねえぜ。 裏切ったテメエも、王も姫も…!ぶっ殺す!今日限りでルクレチアもおしめえだぜ。 受け取れ…このガトリングガンのタマをな!」
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王 「お…お終いだ…サンダウンも倒れ…魔王の武器があれでは…」 マッド 「チ…ッ、まだ終わっちゃねえゼ!安心しな!ホラヨッ」 ――チャキーン→サンダウン:復活 私 「ン‥‥!?」 王 「…え?」 アニー「…な、何!?生き返った?」 マッド 「なおり草さ。こんなときのためにストックしておいたぜ」 ディオ 「ナ…、フ、フザケてんじゃねえッ!一度生き返ったぐれえで同じことだぜえ!喰らえ!もう一回!」 ――パパパパパパパッパパパッパパパッパパッ 私 「―ムッ」(回避) マッド 「シングルショット!」(ディオに30ダメージ) ディオ 「んなモン、屁みてえなもんだぜ!そら喰らえ!全八方向に撃てるんだぜ!」
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―パパパッ(サンダウンに200ダメージ) 私 「ウオッ!?」→サンダウン:死亡 王 「ダ…ダメだ!やはり逃げ切れん!やられる!今度こそおしまいだ!」 マッド 「なおり草!」 ――チャキーン→サンダウン:復活 私 「………!」 ディオ 「ま…またかよ!いい加減にしやがれ!」 私 「マッド…一体いくらなおり草を……?」 マッド 「決まってんだろ…!『99個』だ!」 私 「………」 私 「マッド…『こんなモン』といい、おまえの無意味な収集癖はどうかと思ったが…」 マッド 「オウ」 私 「あえて言おう…おまえは最高だ」(マッドに親指を立てる) マッド 「あったりめえよ!」(同じように親指を立てる)
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〜30分後〜 ディオ 「ガトリングガン!」 マッド 「なおり草!」 私 「シングルショット!」 ディオ 「ガトリングガン!」 マッド 「なおり草!」 私 「シングルショット!」 ディオ 「ガトリングガン!」 マッド 「なおり草!」 私 「シングルショット!」
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アニー「ミ…ミもフタも無いわね…こんな戦い…」 ディオ 「ゼハ…ゼハ…テ、テメエら、いい加減に…」 (ディオ:残り体力 900/2040) ディオ 「ゲエ!?いつの間にこんなにダメージがぁ?」 マッド 「今だぜ、キッド!」 私 「喰らえ…少しづつためておいた決め技…『ハリケンショット』!!」 ――パパパパパパパパパパパパパパパ(ディオに999ダメージ) ディオ 「グオォー!こ…こんな…ボスは回復しないと思いやがって… そこを、ここまで徹底的に突いてきやがるとは鬼みてえなやつら…グハ…ッ」(死亡)
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アニー「や やったわッ!」 ディオ?「――ヒ、ヒヒーン!」 マッド 「う 馬!? ディオが 馬に?」 王 「聞いた事がある‥‥ 20年前に前魔王軍は‥‥」 ハッシュとウラヌス、二人の勇者に よって 全滅させられた‥‥」 ただ一頭の 馬を残して‥‥」 アニー「あの馬に死んでいった モンスター達の憎しみが集まったのかしら。」 私 「かも知れんな‥‥」
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※ルクレチア城 アニー 「行っちまうのかい?」 私 「ああ」 王 「キミには 何とお礼を いっていいか‥‥」 私 「礼は不要さ」 ビリー 「おじちゃん! どうも‥‥ ありがとう!」 私 「ああ。強く生きろよ」 ウェイン「私は忘れ去られましたが…」 夫人 「セリフほとんどなかったね、あたしらは」 私 「…仕方あるまい」 ハッシュ「腰が痛い…早く家に帰らせてくれ」 私 「…帰れ」 ウラヌス「人生で最高の戦いだった…達者でな」 私 「…その図々しさなら長生きできるだろう。達者でな」 アニー 「そういえば…マッドは?」 私 「アイツは一足先に旅立った。私と一緒というわけにもいくまい? お前を物にできるよう、男に磨きをかけるといっていた… 遠い国に、『漢』を極める無法者がいるらしい…そいつに会いに行くと…」 アニー 「お待ちよ! あんたに‥‥ あやまらなくちゃならない事があるんだ。」 私 「…何だ?」 アニー 「ホントは 金なんて‥‥ これっぽっちも残ってなかったの テヘ」 私 「(゚Д゚)ゴルァ!! 」 THE END